湖国名庭探訪
松尾神社庭園・東近江市八日市松尾町
| 名称 | 松尾神社庭園(まつおじんじゃていえん) |
|---|---|
| URL | - |
| 文化財指定等 | 東近江市指定文化財 |
| 所在地 | 東近江市八日市松尾町3-13 |
| 電話番号 | 0748-48-2100(東近江観光協会) |
| 営業時間 | - |
| 定休日等 | - |
| 料金 | - | ※平成22年11月現在 |
~複雑な石組みが織り成す枯山水庭園の妙~
作庭当時は、ここにこの辺りの領主であった建部氏の屋敷があったともいわれる
緑深い木立に包まれた松尾神社の境内。ごつごつとした自然石を多用した庭園は、松尾神社の鳥居をくぐってすぐのところ、拝殿の左脇に静寂とともにたたずんでいる。
鶴島と亀島の間にかけられた一枚の大石の橋
神社の前を通る道は多くの人や車が行き交うが、そのすぐ傍らにあるこの庭園を観ようとする人の姿はあまり多くはない。だが、松尾神社庭園の由緒を知れば、この庭が思いのほか深い歴史とエピソードを秘めた名庭だということがわかってくることだろう。
松尾神社は、八日市の背後に控える山、延命山の麓にあり、古文書によれば、この山を北へ尾根伝いに行ったところにある、聖徳太子が創建したと伝わる瓦屋寺の別院、延命山尊勝寺(えんめいざんそんしょうじ)の鎮守としての神社だったという。尊勝寺は奈良・東大寺の管轄であったということから、このあたりでも重要な役割を担っていた神社であったことが想像できる。
中央にある須弥山。須弥山は仏教などで世界の中心を表すもの。庭園は昭和46年に旧八日市市の文化財に指定された(現・東近江市指定文化財)
永禄11年(1568年)信長が佐々木氏を攻めた折、佐々木氏の配下であった建部氏の館も庭園だけを残して灰燼に帰し、その跡に松尾神社が建てられたともいわれる
大小さまざまな石で組まれた庭園は、「蓬莱式枯山水」と呼ばれる庭園様式で、山際に蓬莱連山を思わせる石組みが、中央に須弥山(しゅみせん)と鶴島・亀島が配されている。複雑な石組みに用いられた石は背後の山から採取された花崗岩質のもので、その岩質の風合いもあいまって、豪快でどっしりとした武家好みの趣を醸し出している。
はっきりとした庭園の由来は定かではないが、乱世の時代につくられたことを思い起こさせるその荒々しくも迫力のある作風から、湖国の名庭の一つにあげてもよいだろう。





























